リウマチでもインプラント治療は受けられる？
皆さん、こんにちは。柏市南柏の関デンタルオフィスです。インプラント治療は、歯を失った患者さんにとって噛み合わせを回復するための選択肢として注目されています。しかし「リウマチになっていてもインプラント治療は可能なのでしょうか？」という疑問を持つ方も多いでしょう。本コラムでは、リウマチとインプラント治療について詳しく解説します。リウマチの特徴や治療への影響を理解することで、患者さんにとって最適な治療を見つける手助けになれば幸いです。
リウマチとは？
リウマチとは、免疫系の異常によって関節が炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こす自己免疫疾患です。特に、関節リウマチは手足の小さな関節に影響を及ぼし、進行すると関節の変形や機能障害が生じることがあります。
リウマチの患者さんは、症状だけでなく、全身的な炎症や免疫系の変化によって骨密度の低下や組織の脆弱化が起こることがあります。また、治療のために使用されるステロイド薬や免疫抑制剤も、骨の回復能力や免疫力に影響を及ぼすことがあります。そのため、インプラント治療の際には、リウマチの病状や使用薬剤の影響を考慮する必要があります。
リウマチでインプラント治療が難しくなる理由
リウマチを患っている場合、以下の理由からインプラント治療が一般的なケースよりも難しくなることがあります。
骨の密度や質の低下
リウマチに伴う骨粗しょう症や骨密度の低下は、インプラントの埋入後に必要な骨とインプラントの結合（オッセオインテグレーション）を妨げる可能性があります。骨が弱いと、インプラントがしっかり固定されないことがあります。
免疫力の低下
リウマチ治療で使用される免疫抑制剤やステロイド薬は、感染症に対する抵抗力を低下させます。そのため、手術部位が感染しやすく、治癒が遅れるリスクがあります。
炎症性疾患による組織の影響
リウマチによる炎症が歯茎や周囲の組織にも影響を及ぼす場合、インプラントの周囲に炎症が広がるリスクがあります。また、慢性的な炎症が治癒を妨げる可能性があります。
咬合力の不均衡
関節の痛みや変形が原因で、咬合力（噛み合わせの力）が不均衡になることがあります。これがインプラントの安定性に影響を与えることもあります。
これらの理由から、リウマチ患者さんがインプラント治療を受ける場合、通常よりも慎重な診断と計画が求められます。
リウマチでもインプラント治療できることはあります
リウマチを患っているからといって、必ずしもインプラント治療を諦める必要はありません。適切な診断と管理が行われれば、治療を受けられるケースも多くあります。
専門医との連携
インプラント治療を検討する際には、歯科医だけでなく、リウマチを担当する医師とも密に連携することが重要です。現在の病状や使用中の薬剤、全身的な健康状態を共有することで、安全な治療計画を立てることができます。
骨の状態を評価する検査
骨密度や骨質を評価するための検査を行い、インプラント埋入が可能な状態かどうかを確認します。骨が不十分な場合には、骨移植や骨補填材を使用して骨の強度を補うことも検討されます。
感染予防の徹底
免疫力が低下している患者さんには、術前・術後の感染予防が非常に重要です。抗生物質の使用や手術部位の清潔な管理に注意を払い、感染のリスクを最小限に抑えます。
治療後のメンテナンス
リウマチ患者さんは、インプラント治療後のメンテナンスが特に重要です。定期的な検診や専門的なクリーニングを受けることで、歯茎や周囲組織の健康を維持し、インプラントの長期的な成功率を高めることができます。
患者さん自身のケア
患者さんが自宅で行うケアも、治療の成否に大きく影響します。適切な歯磨き方法や使用すべきケア用品について、歯科医から指導を受けましょう。
以上のポイントを踏まえ、リウマチを患っている場合でも、安全かつ成功率の高いインプラント治療を受けることは可能です。
まとめ
リウマチの患者さんがインプラント治療を受ける際には、リウマチ特有のリスクや注意点をしっかり把握することが大切です。骨の状態や免疫力の影響を考慮した上で、専門医と連携して治療計画を立てることで、安全で効果的な治療が可能となります。柏市南柏の関デンタルオフィスでは、患者さん一人ひとりの健康状態に合わせた丁寧な診療を心掛けています。リウマチの方でも安心してご相談ください。
