インプラントと歯列矯正はどちらを先にやるべき？
最近は、お口の健康や見た目に気を遣われる方が増えてきています。インプラント治療や歯列矯正、セラミック治療などを受ける方が増加しているのもわかりやすい傾向にひとつです。患者さまの中には、インプラントと歯列矯正を同時に進めていきたいという方もいらっしゃいますが、その際、治療を始める順番が極めて重要となることを知っておいてください。今回はそんなインプラントと歯列矯正はどちらを先にやるべきかを南柏の関デンタルオフィスがわかりやすく解説します。
基本は歯列矯正が先です
インプラントと歯列矯正の両方を行う場合は、基本的に後者が優先されます。それはインプラント治療の特性を知ると納得しやすいかと思います。
インプラント治療の特性
インプラント治療では、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込みます。チタンは顎の骨と結合する性質があり、その現象を「オッセオインテグレーション」と呼んでいます。オッセオインテグレーションが起こった人工歯根は、顎の骨と強固に結合しているため、歯列矯正で動かすことができません。矯正力をかけて強引に動かそうとすれば、インプラントの脱落を招いてしまうことでしょう。
どうして天然歯は動かせるの？
天然歯と顎の骨の間には、歯根膜などのやわらかい組織が存在しています。歯根膜は噛んだ時の力を受け止めるクッションとして機能するだけでなく、歯や骨に対して酸素や栄養素、免疫細胞を供給する役割も担っています。そうした血管や神経で構成されている軟組織が介在することで、歯をいろいろな位置へと移動可能となっているのです。
インプラント治療を行うタイミングはケースバイケース
上述したように、歯列矯正はインプラントに先立って行うべきですが、すべての歯の移動が終わるまで待つ必要があるわけでもないのです。ケースによっては、歯列矯正の途中でインプラント治療を始める場合もあるでしょう。ですから、歯列矯正とインプラント治療の両方を受ける予定の方は、それぞれの歯科医院でしっかりと情報を共有し、話し合いながら進行していくことが大切です。もちろん、南柏の関デンタルオフィスのような歯列矯正とインプラント治療の両方に対応している歯科医院であれば、その必要はありません。そうした歯科医院ならより効率よく安全に、歯列矯正およびインプラント治療を進めてけることでしょう。
インプラント治療を先にするとどうなる？
インプラント治療を先に行うと、歯列矯正の難易度が大きく上昇します。動かすことのできない歯が歯列内に存在しているわけですから、矯正へのアプローチにもかなりの制約がかかります。また、天然の歯だけで構成された歯列よりも仕上がりが悪くなることも珍しくないため十分にご注意ください。だからといって、もうすでにインプラントを埋めた歯列に歯並びの治療を施せないわけではありません。インプラントを埋めた位置や全体の歯並びの状態によっては歯列矯正も可能となります。その点は精密検査を行ってみなければ、はっきりとした答えを導き出せません。
まとめ
今回は、インプラントと歯列矯正の両方を検討している場合、どちらを先にやるべきかについて、南柏の関デンタルオフィスが解説しました。一般的には歯列矯正を先に行って、その上でインプラント治療に進むことになりますが、例外的なケースもありますので気になる方はまず当院までご相談ください。当院は、南柏でインプラント治療を得意としている歯医者さんです。
